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東京都千代田区丸の内1の4の6
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Fax : 03-3281-1797
E-mail : soumu@kogyoclub.or.jp


日本工業倶楽部の会館について

 大正6年、日本工業倶楽部創立後直ちに倶楽部会館の建設が計画され、約3年後の大正9年11月に、地上5階、鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造の会館が、現在の丸の内に完成した。設計は横河民輔、松井貴太郎他。

 日本における数少ない本格的なセセッション様式の建物で、全体に、「雅にして堅」を旨としていて、国賓を迎えることを考慮して、入り口にはドリック・オーダーが配され、正面階段も広くとられた。正面屋上には小倉右一郎作の二つの人像が置かれ、男性はハンマー、女性は糸巻きを手にし、当時の二大工業石炭と紡績を示していた。

 この工業倶楽部会館は、第一次世界大戦による工業の発展、昭和初期の大恐慌、戦争、敗戦、復興、経済成長を通じて常に経済界の大きなドラマの舞台であって、財界の記念碑的な存在であった。

 

日本工業倶楽部新会館の建設と旧会館の継承

 堅牢と優美さを誇った工業倶楽部会館も80年の歳月には抗しきれず、平成9年、その老朽化、耐震性の欠如、機能更新の必要性から、建替えざるを得ないとの結論に至った。

 建替えに当たっては、日本工業倶楽部が社団法人日本都市計画学会に委託して設置した、学識経験者を中心とする「日本工業倶楽部会館歴史検討委員会」(座長:伊藤滋氏)による保存・再現方法の提案を受け、会館の西側部分を保存、その他の部分を再現し、登録文化財としての歴史的景観の保全を図ることとした。

 屋上の坑夫と織女の像、正面玄関の石柱、石材等はオリジナルの材料を使用し、主要施設である大会堂、大食堂部分をほぼ完全に保存すると共に、玄関から3階に至る大階段、ロビーについては内装材を保存活用し、内部空間を再現することにした。

 また、会館部分全体を免震材の上に載せて、耐震性を完璧なものとし、平成15年3月竣工。